フリーランスと法人

フリーランス

独立したいという人が先ず考えるのがフリーランス(自営業)ではないかと思います。
会社に所属せず個人で仕事を請け負ってお金を稼ぐ形態です。

ではこちらもメリットとデメリットを考えてみましょう。

メリット ・業種によっては資産が0円からでも始められる
・利益が直接自分の所得になる
・働き方を自分で決められる(週3労働や複数案件の掛け持ちなど)
・在宅などの仕事も多数存在する
・お金の流れを理解できる
・様々なものを経費にできる
デメリット ・仕事を自分で探す必要がある
・信用や実績がないと単価を上げにくい
・仕事の責任が大きくなる
・原則的に労働保険に入れない
・健康保険などを全額負担する必要がある
・給与所得控除がない
・確定申告などを行う必要がある

フリーランスになる理由で大きなものが自由に働きたい、お金を稼ぎたいという部分だと思います。
たまに人と関わりたくないという理由でフリーランスになろうとしている人もいますが、お仕事を探す手段が無い状態では逆効果です。

ただし、ネット上でお仕事を探せるサイトも多いので、能力がある人であれば問題ないと思います。
※対価(単価の数割など)を支払うことでエージェントに代行してもらうことも可能です。

注意点としては相場を理解していなければ安い単価で契約してしまう人も多い事です。

デメリットとして大きな部分は社会保険料が全て自己負担なことと給与所得控除がない事です。

給与等の収入金額(給与所得の源泉徴収票の支払金額)……給与所得控除額
180万円以下……収入金額×40%(65万円に満たない場合には65万円)
180万円超〜360万円以下……収入金額×30%+18万円
360万円超〜660万円以下……収入金額×20%+54万円
660万円超〜1000万円以下……収入金額×10%+120万円
1000万円超……220万円(上限)
会社員で年収500万円の場合

500万の20% + 54万円が所得控除額になります。
つまり154万円分が控除されるということです。

手取りの想定年収は下記のようになります。
年:378.1
月:31.5万円

ボーナスが無い場合は手取りが毎月31.5万円

たまに個人事業主は経費が使えていいと言っているサラリーマンもいます。
ですが実際には500万の売上で150万も経費を使うことは少ないのでどちらが得かは単純に比較できません。

さらにフリーランスの場合は社会保険の金額も全て自分で払う必要があります。

フリーランスで年収500万円の場合

・例(月額)
健康保険:5万円
国民年金:1.6万円
合計:6.6万円

年収500万だとこれぐらいの費用が掛かります。
単純計算で月41.6万円の利益だとすると

手元に残るのは月35万円
そしてここから仕事に係る所得税、住民税が引かれることになります。
合わせて年間約50万円なので月4万程になると仮定すると

月:約31万円

今回のケースだと実際に手元に残る金額はフリーランスの方が少し安くなりそうです。
又、雇用保険にも入れないので何か働けない状態になった時は単純に収入が無くなってしまします。
厚生年金にも入れないので将来的にもっと差が出てくると予想されます。

フリーランスになるなら収入が倍は稼げと言われるのはこういったことが原因です。

 

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