ゲームプログラマーを目指すには?
ゲームプログラマーを目指すにはいくつかの方法があります。
- 専門学校に入ってプログラムを学ぶ
- 大学に入ってプログラムを学ぶ
- 独学でプログラムを学ぶ
大まかにはこの3つになるかと思います。
中には専門学校と大学の両方を卒業している人もいます。
今回はそれぞれの利点や共通して重要な事項について記載していきます。
専門学校
2019年現在、ゲーム開発のプログラムを学べる専門学校は全国に数多くあります。
実際に専門学校からは毎年かなりの人数がゲーム業界に就職しています。
では専門学校に入るメリットとデメリットを記述していきます。
メリット
- 専門的な知識を持った講師が多い
- ゲームを作るための知識を重点して勉強できる
- 同じようにゲームクリエイターになろうとしている人が沢山いる
- ゲーム業界へ就職するノウハウを学校が持っている
デメリット
- お金を払えば入れるので人によって学力の差が大きい
- 授業を受けているだけでは時間が足りない(就職は難しい)
- 一般的な勉強は学べない
専門学校はその名の通り専門的な知識を得るための学校です。
ですがそれだけで必ず就職できるほどゲームプログラマーは容易い職業ではありません。
授業+αの努力が必要になってきます。
ただ専門学校にはそれらの努力を補助してくれる先生や環境が沢山そろっているので本気でなりたい人には十分おすすめできる環境です。
専門学校による差
専門学校では学校によって2年制から4年制まで年数が違う学校があります。
それぞれの違いを簡単にみてみましょう。
年数 | 内容 | 勧める人 |
---|---|---|
2年制 | 期間が短いので相対的に金額が安く済みます。 又、期間が短い分だけ授業のペースも早く、自習の時間も多く必要になってきます。 授業の密度が濃いので最初の1年で基礎が身につきます。 ただし、期間が短いので数学などの知識は基礎がある前提で進むことが多いです。 |
早く業界に入りたい人 中学高校程度の基礎学力のある人 |
3年制 | 少し期間に余裕があるのでゲーム大賞などを目標にしたゲーム制作を行えます。 そこで結果を出した人は就職での大きなアピールポイントとなります。 余裕が出来た分、怠ける人も多くなる傾向があります。 プログラムに関しては基礎から応用まで一通りの知識を得ることが出来ます。 |
焦らず勉強をしたい人 怠けない忍耐力のある人 ゲーム大賞等の作品を作りたい人 |
4年制 | 4年制では基礎から応用まで学んだ上で少し余裕が出てきます。 その為、プログラムだけではなくデザインの知識なども覚えることが出来るようになります。 又、専門的な技術も他より磨けるのでより高度な知識が得られます。 |
プログラム以外の知識も学びたい人 怠けない忍耐力のある人 専門的に特化した知識を学生の間に勉強したい人 お金に余裕のある人 |
それぞれメリットやデメリットもありますが、どれが一番いいというものはありません。
2年制でも4年制よりレベルの高い人もいます。
実際のところは本人の頑張り次第なので自分の環境から選べるとこを選択すればいいかと思います。
ただ何年制を選ぼうと本気でやらなければ成長することはできません。
とりあえず授業だけ受けて就職しようというのは難しいと思ってください。
又、2年制の場合は就職してから3年目の時に4年制の卒業生が入ってくることになります。
学生で2年間と仕事で2年間というのは差が出やすい部分でもあります。
学生期間が長い場合は、お給料などがない分、本人のやる気と忍耐力が試されます。
大学(情報系の学科)
大学でもゲームプログラムを学べる学科はあります。
ただゲームだけを専門的に学べる学科は殆どありません。
その為、ゲームプログラマーになるには独学での勉強が必ず必要になります。
専門学校と違って相談できる相手も少ないので、比較的にゲーム業界に入れる可能性が下がります。
ただ大手等の大きなゲーム会社に限って言えば、育てることを前提に多数の大卒を採用している企業があります。
メリット
- ゲームに限らず様々な知識を得られる
- 数学などの深い知識が得られる
- 大手企業の採用枠が比較的に多い
デメリット
- 専門的な知識を持った人が周りに少ない
- 独学で勉強していない場合に就職できる可能性が低い
- ゲーム業界への就活に関するノウハウが少ない
大学はゲームを専門に学ぶ場ではないため、ゲームプログラマーとしての知識を得る機会が少ないです。
最近ではゲーム学科のある大学もありますが、専門学校と比べれば得られる知識は少ないです。
ただ専門学校と比べて基礎学力の高い人が多いので、独学で就職した人は専門卒よりレベルの高い人の割合が高くなります。
又、大手企業などではある程度の能力を持った大卒を教育前提で採用することも多いです。
基礎学力の高い事が前提ですが、独力で勉強してきた人は将来的な立場も偉くなる可能性が高いです。
独学
独学のみで就職ももちろん可能です。
筆者の知り合いには大学で心理学を学んでからゲームプログラマーになった方や、卒業後にIT系のプログラマーから転職した方など多数おられます。
特にIT系のプログラマーからの転職であれば比較的に容易になります。
ゲームとIT系では技術のベクトルは少し異なりますが、プログラムの基礎知識をIT系の仕事で学んでからゲーム開発を独学で勉強する人も多数います。
どちらが上かという話ではないのですが、IT系は受け皿が大きいので未経験でも就職できる可能性が高いです。
なのでIT系で勉強してから転職という形も能力や経済状況などによっては選択肢の一つとなります。
メリット
- 環境を選ばない
- 働きながらでも学べる(お金に優しい)
デメリット
- 志を共有できる人が少ない
- 忍耐力が最も求められる(続けることが難しい)
独学の場合は情報系の大学で学ぶよりも更に専門的な知識を得ることが難しくなります。
新卒での採用はかなり狭き門だと思って間違いありません。
本気であれば環境は選びませんが、全体でみるとかなり少数派なパターンです。
まとめ
今回記載したようにゲームプログラマーになるにはいくつもの手段があります。
筆者は専門学校卒ですが、どれが一番いいかとは言えません。
強いて言うなら完全な独学が一番苦難の道だということです。
又、ゲームプログラマーになるということは仕事でプログラムを打つという事です。
仕事では最低でも毎日8時間はプログラムと向き合うことになります。
学生のうちから毎日8時間の勉強をするぐらいの気持ちで頑張らなければ周りのライバルに勝つことはできません。
厳しい道のりですが、プログラムは理解すればするほど楽しくなってくるものなので、忍耐強く頑張ってください!