ゲームの開発工程

ゲームの開発工程

サイトを立ち上げて早速更新が滞っているんですが、現状はお仕事が詰まってまして…
仕事の合間を見つけて色々と記事を書いていこうかとは思っているんですが…

なので今回は軽くコンシューマーゲームの開発工程を大まかに説明していきます。
自分は会社間のお金の流れとかは分からないので現場での話とします。

まずコンシューマーゲームの開発は大きく分けて下記の2つに分類されます。

  1. 新規開発
  2. 移植

 

新規開発

その名の通り新規でゲームを1から作ることを指します。
ゲームの仕様作りからプログラムやグラフィックまで全て作る必要があります。
最近ではUnityやUnrealEngineといったゲームエンジンを利用してシステム開発部分のコストを削減する開発も多いです。
また自社で作成する場合でも過去の作品で作成していたライブラリなんかを利用して開発することもあります。

移植

よくHDリマスターだとかリメイクだとか色々出ていますが、それらは主に移植に該当します。
ただ移植と言っても最近のハードと昔のハードでは大きな違いがありますので、作業が簡単という訳ではありません。
前作にはなかった表現や仕組みを入れることもよくあるので前作とは大幅に実装が変わることも少なくありません。
全てを作り直して完全にリメイクする作品もあるので移植と言っても規模がすごく大きくなることもあります。

 

パブリッシャーとデベロッパー

ゲームを開発している企業には大きく分けてパブリッシャーとデベロッパーと呼ばれる企業があります。

自社でゲームの販売まで行う企業をパブリッシャーと言います。
※任天堂やスクエニといった企業です。

主に開発のみを行っている企業のことをデベロッパーと言います。
※有名どころだとトーセやプラチナゲームズとかですね。

パブリッシャーは実際にゲームの開発も行っているのですが、多くの開発は協力会社で制作されています。
そしてこれらのどちらに属するかによって関わる工程が少し変わってくるのです。


では早速、開発工程を簡単に紹介していきます。

大まかな開発工程

新規でも移植でも大まかな流れはこんな感じになるかと思います。
ただし開発するプロジェクトの前提条件によってどこが担当するのかという部分が変わってきます。

パブリッシャーと呼ばれる自身でゲームの販売までおこなっている会社であればこれらを全て自社で行うことがあります。
実際には多くの開発を外部の協力会社に委託しているのでパブリッシャーは企画とゲームの販売のみを行っているということが多いです。

又、自社でゲームの販売をする事が出来ない企業については自社の企画を持ち込んで開発するということもあります。
ただゲームの開発には億単位の大きなお金が掛かってくるので企画を持ち込んでも簡単に実現するとは限りません。

簡単に以上のことをまとめると以下の通りです。

パブリッシャーの自社開発

企画からゲームの販売までを自社で行う。

パブリッシャーから他社への委託開発

企画とゲームの販売はパブリッシャ―が行う。
仕様はパブリッシャーとデベロッパーが協力して作成
ゲームの開発はデベロッパーが行う。

デベロッパーのオリジナルタイトル開発

企画から開発までデベロッパー側で行う。
ゲームの販売はパブリッシャ―が行う。

 

実際には複数の企業が関わってくることが多いのですが、大まかにはこんな流れになります。

 

どうして開発が複数にわかれているの?

先ほどの開発工程を見ると開発にはα版、β版、マスターと開発が複数に分かれています。
どうしてこれが分かれているかというと主にはお金とスケジュールの問題が関わってきます。

まずゲームの開発には多大な費用と時間がかかります。
なので下手をすると博打のように大きな損失がでることもあります。
そこでリスクを最低限にするために開発を途中で区切って開発費の支払いやスケジュールの見直し等を行っていくようにしています。

α版、β版と製作していって品質やスケジュール感を見極めて開発費用が支払われていきます。
※実際にはα版の前にプロトタイプ(評価版)があり、そこを通過して初めて開発費用が払われることが多いです。

その節目の開発時に問題が発生した場合やスケジュールに見通しが立たなくなった(採算が取れない)と判断された場合は開発が中止になることも多々あります。
実際にゲームが好きな人なら開発中止という情報を色んなところで耳にしたことがあるんじゃないでしょうか?

 

マスターとは?

マスターとは実際にユーザーが手に取って遊べる状況になっていることを指します。
なのでマスター開発が完了すると発売まであとわずかということになります。

色々な審査や発売時のパッケージの制作なんかもあるのですぐに発売とはいきませんが、もう発売までの道は目前に見えています!
※実際には大人の都合で発売時期が前後したりすることもありますけどね。

 

という訳で今回はこの辺りで終わりにしておきます。
もっと簡単に書くつもりが少し長くなっちゃいました(汗)

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