テレワークとは？
テレワークとは、『場所や時間などに縛られずに仕事ができる柔軟な働き方』のことです。
会社に出社せずに課せられたタスクをこなしていきます。
主にPCで完結する業務がこういった働き方に適しています。
最近ではコロナウイルスによる外出自粛でテレワーク人口が一気に増えてまいりました。
IT関連の業務では、移行されている方がかなりの割合になってきているかと思います。
こんな状況ですので、うちの会社でもテレワーク化を行って業務を進めております。
今回はうちの例も挙げつつテレワークの進め方を記事にしていこうかと思います。
テレワークの始め方
それではタイトルにもなっているテレワークの始め方を解説していこうかと思います。
この記事では主にデータの扱いについて記載していきます。
テレワークの手法
テレワークを行う際によく話に出てくる内容としては下記があるかと思います。
- VPN
- リモートデスクトップ
先ずはこの辺りから知っていく必要があります。
恐らく社内規定以外の理由でテレワークに苦戦している企業はこの辺りが問題になってくるかと思います。
VPNとは？
VPNとは『Virtual Private Network』の略です。
簡単に説明すると、仮想的にローカルネットに接続することを指します。
ローカルネットワークに接続できるので、社内にいる際と同等のことが行えるようになります。
| メリット | 暗号化等で安全な通信が確立できる ローカルネットワーク上のデータ等にアクセスできる 社内のIP制限を突破できる 小規模の場合は低コストで対応可能 |
|---|---|
| デメリット | 社内のデータを簡単に外部に持ち出せるようになる 接続数が多い場合は機材のコストが高くなる 各自が業務を行うためのスペックをもったPCが必要 各自のネット回線の速度に依存する |
リモートデスクトップ
リモートデスクトップは、遠隔から特定のPCを操作可能にする技術です。
こちらも様々なものがありますが、よく使用されるのは下記の辺りかと思います。
- Windowsリモートデスクトップ
- Chromeリモートデスクトップ
Windowsリモートデスクトップは、名前の通りWindowsの機能です。
外部から接続する場合はパスワード等が簡易的なものだと不正接続されてしまう可能性があるのでセキュリティ面で不安が残ります。
VPN接続してから行う方法もありますが、両方ともやるコストを考えると少し微妙ですかね…。
Chromeリモートデスクトップは、Chromeのブラウザ上でリモート接続を行うサービスです。
接続するPCにアプリをインストールしてからGoogleアカウントを使って紐づけます。
Googleアカウントが漏洩した場合は、不正に接続される可能性がありますが、比較的に安全な接続が行えます。
| メリット | 遠隔でPCを操作しているのでデータが外部に出ない スペックの低いPCでもある程度は業務ができる |
|---|---|
| デメリット | 画面を映像として送っているので通信速度が遅いとラグや画質の劣化が大きくなる モニターの解像度が異なると画面が見にくい ショートカットキーなどに対応していない場合がある 外部デバイスに対応していない場合が多い |
この辺りを使用してテレワークを行っていく形が多いかと思います。
うちでは基本的にChromeリモートデスクトップを使用して対応しています。
データ漏洩の可能性は比較的に低いですが、それでも開発中の情報が外部に漏れる可能性があります。
その為、自宅以外での作業はしないように各自にお願いしています。
テレワークの懸念点
よくあるテレワークが難しい理由は下記かと思います。
- 社内ネットワークに繋げなければ仕事にならない（データの持ち出しができない）
- 社員が十分なPCや通信環境を持っていない
- 業務の管理ができない
社内ネットワークへの接続
社内のネットワークに接続が必要な場合は、VPNの使用が候補にあがります。
データの持ち出しが禁止されている場合は、リモートデスクトップが候補にあがります。
この辺りを考慮しながら落としどころを模索していく必要があります。
各自の環境に作業環境がない
これに関しては会社がある程度サポートする必要があります。
VPNを使用する場合は社内のPCを家に配送して対応する。
リモートデスクトップの場合は、ノートPCやモバイルWifiのレンタルなどが考えられます。
業務の管理ができない
勤怠管理などは、クラウドサービス等の利用が必要となります。
しかし時間で管理することが難しくなりますので裁量労働制への変更をお勧めいたします。
作業に関してはタスク化して作業の内容で管理する必要が出てきます。
この辺りは普通に業務をこなす場合も有用です。
ただタスク化してもコミュニケーションは必要です。
普段から進捗の報告などが苦手な人は更に難しい状況になります。
Slackやチャットワークといった方法で常に連絡を取って各自の状況を確認するようにしていきましょう。
必要な場合は、日報や週報を提出してもらうことも考慮しましょう。
※提出してもらって満足せずに、本人とも必ずコミュニケーションは取ってください。
コンサルタント業
テレワーク化が追い付いていない企業等の方々には、
進め方の相談やVPNの導入のコンサルタントも行っておりますので下記よりご相談も受け付けております。